- 大学野球
2017.04.27 17:25
喜多川省吾が高橋光成と伊藤優輔から刺激を受けて好救援!中央大が亜細亜大に雪辱【東都大学野球】
中央大vs亜細亜大2回戦(4月27日)
中央大 000401000=5
亜細亜大 200001000=3
【中】◯鍬原、喜多川—保坂
【亜】●井上、藤本、中村(稔)、松本—頓宮
本塁打:亜細亜大・北村《1回2ラン》中央大・保坂《6回からソロ》
★河合と保坂の活躍で効果的に得点奪う
中央大は試合の無かった先週に発熱し、前日の先発を回避したドラフト候補右腕・鍬原拓也投手(4年・北陸)を先発のマウンドに送り、亜細亜大に雪辱を狙った。
だが、いきなり亜細亜大先頭の近森雄太外野手(4年・崇徳)にレフトオーバーの三塁打を許すと、3番の北村拓己内野手(4年・星稜)に先制の2ラン本塁打を浴びてしまう。それでも「打たれてから切り替えることができました」と振り返ったように2回・3回と持ち直した。
すると4回、亜細亜大の先発左腕・井上仁裕投手(1年・育英)が安打、四球、自身の失策で無死満塁のピンチを招く。ここで中央大は押し出しで1点を返すと、さらに7番の河合泰聖内野手(3年・龍谷大平安)の走者一掃の二塁打で逆転に成功。さらに6回には主将の保坂淳介捕手(4年・佐野日大)がレフトスタンドに飛び込むソロ本塁打を放った。
7回には鍬原が無死から連続四球を与えてしまったが、このピンチで託された2番手右腕の喜多川省吾投手(3年・前橋育英)が期待に応える。相手犠打で冷静に1アウトを取ると、代打の山田峻士内野手(4年・大分東明)と北村を連続三振に斬って取り、ピンチを脱出。8回と9回は無安打で好救援し、中央大が逆転勝ちを収めた。
★「あいつの分まで」(喜多川)
登板の場面を振り返り喜多川は「日大戦は同じような場面で登板し悔しい結果に終わっていたので、なんとか無失点で抑えようと思いました(7回のピンチは)高めに浮いたら打たれると思ったので低めを意識し、捕手の保坂さんを信頼して投げ込みました」と振り返った。
前日の1回戦で打球を受け、膝蓋(しつがい)骨骨折で今季絶望になった伊藤優輔投手(2年・都立小山台)とは同学年で仲も良かったため「あいつの分までと思って投げました」と語った。
また、先日は前橋育英の同期である高橋光成投手(西武)と食事に行ったといい、そこでも「互いに頑張っていこう」と刺激をし合ったという。
主力投手の負傷離脱という緊急事態の中で、喜多川の存在感は大きくなっていきそうだ。
文・写真:高木遊