- 高校野球
2017.03.28 14:41
福岡大大濠・三浦 銀二が130球完投!
滋賀学園下し再試合にケリをつける!
3月28日(火)「第89回選抜高等学校野球大会」9日目。第1試合は、2日前に延長15回を戦い1-1で引き分けた福岡大大濠(福岡)と滋賀学園(滋賀)との2回戦再試合。一昨日から一転、序盤は点の取り合いとなった。
福岡大大濠の先発は、この日も昨秋から公式戦全イニングを一人で投げきり2日前に196球を投げた三浦 銀二(3年)。これに対し1回表、滋賀学園は先頭の後藤 克基(3年)が死球で出塁し二盗。一死二塁から3番・知念 良智(3年)の打球は遊撃手の手前で大きく跳ねるイレギュラーヒット。幸先よく先制する。
しかし、福岡大大濠も滋賀学園のマウンドは公式戦初先発の光本 将吾(2年)に対し、1回裏から反撃。2番・平野 孝太朗(3年)の四球と古賀 悠斗(3年)、東 怜央(3年)の連打で一死満塁。ここで5番・稲本 侑星(2年)は右中間へ逆転2点適時二塁打を放った。
2回にも試合は動く。2回表の滋賀学園は二死から8番の田井 改周(3年)がセンター前ヒット。ディレード気味にスチールを決めた後、9番・中西 亮太(3年)が右中間を深々と破るスリーベースで同点。
その裏、福岡大大濠も四球と三浦のヒットなどで二死一・三塁とし、平野が低めのストレートを上手くレフト前に運び再び勝ち越した。
迎えた5回表、滋賀学園はヒットの田井をバントで送ると、2番・小浜 崚史(3年)の左前適時打で再び同点に追いつく。が、その裏には福岡大大濠の主砲が火を噴いた。
この回は滋賀学園2番手の宮城 滝太(2年)から平野がファウルで10球粘って四球を選ぶと、3番・古賀が初球の真ん中寄りのストレートを豪快に振り切り、左中間へ大会第14号の2ランホームラン。5-3とする勝ち越し打は、そのまま決勝点につながった。
女房役の一発で勇気づけられた福岡大大濠・三浦は6回以降の4イニングを1安打。9回も140キロを超えるストレートを投げ込み、アウトローの真っ直ぐで2三振。最後は外角のスライダーで後藤をセンターフライに打ち取り、130球で完投勝利。センバツ初のベスト8進出の原動力となった。
なお、勝った福岡大大濠の準々決勝は、明日3月29日(火)の大会第10日・第2試合。相手は昨日の2回戦で前橋育英(群馬)を4-0で下した報徳学園(兵庫)と対戦する。