BASEBALL GATE

侍ジャパン

15宮西 尚生(北海道日本ハム)
日の丸を背負う選ばれし戦士たち

写真提供=Getty Images

 左サイドハンドから切れ味鋭いボールを投じるリリーフ左腕。プロ入り以降9年連続でシーズン50試合以上の登板を続け、8年連続で防御率2点台以下の抜群の安定感を誇る。

 兵庫の市立尼崎高から関西学院大へと進学して頭角を現し、2006年のインターコンチネンタルカップや2007年の北京プレオリンピックの代表メンバーにも選出。日本ハムから大学生・社会人ドラフト3巡目指名を受けると、プロ1年目の2008年から中継ぎで50試合に登板。切れ味鋭いストレート&スライダーのコンビネーション、さらにカーブ、シンカーを交えて打者を封じ込め、翌年以降もブルペンに欠かせない存在として実績を積み重ね、勝ちパターンの一角として働いた。

 プロ9年目の昨季は、5月に史上2人目となる通算200ホールドを達成。その後も隙のない投球を続け、シーズン58試合で1勝2敗39ホールド2セーブ、防御率1.52と自己最高の成績を残し、自身初のタイトルとなる最優秀中継ぎ賞を獲得。同年10月の強化試合で侍ジャパンに初選出されると、WBCメンバーにも名を連ねた。

 負けられない戦いが続く中で、投手継投は大きなポイント。悲願の世界一奪還へ向け、宮西の果たす役割、その左腕に込められた期待は非常に大きい。