- 高校野球
2016.10.17 19:05
バランス型右腕からプロの世界で「剛腕」へ。種市 篤暉(八戸工大一高)
「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」
種市 篤暉 たねいち・あつき
八戸工大一高
投手・右投右打・183センチ83キロ・1998年9月6日生(18歳)
大きな太ももを支点に真っ向から振り下ろすフォームから繰り出すストレートは常時145キロ前後、最速は148キロ。強烈な右腕の振りによって表現するする縦・横2種類のスライダー精度も非常に高い。種市も投球フォームのヒントにしている大谷翔平(現・北海道日本ハム)をはじめ、これまで数々の好投手を生み出した東北地区高校野球の2016年を代表する右腕である。
ドラフト候補約50人を徹底解説!「ドラフトを待つ男たち」配信中
三沢市立第二中時代からストレートは130キロ台を叩き出していた種市は八戸工大一に入学後すぐにベンチ入り。1学年上のエース・内沢航大(現・法政大)との2枚看板として活躍を見せる。さらに2年からは1学年下の古屋敷匠真が入学時から140キロ台の速球を投げ込んだことに大いに刺激を受け、走り込みやウエイトトレーニングに本格着手。2年秋には最速145キロまでスピードを上げ、東北大会出場と順調ステップアップを重ねた。
右肩の違和感でしばらく戦列を離れていた時期もあったが、3年春の東北大会2回戦・光南(福島)戦のリリーフ登板で最速148キロを計測。「今日はストレート以外ダメだった。このままでは八戸学院光星に打たれてしまいます」と反省しきりの中でも底知れぬポテンシャルの一端を示した。
最後の夏、青森大会では2試合・計13イニング19奪三振と、三振が取れる投手であることを示しながらも甲子園には手が届かず。チームメイトやライバルから刺激を受け、吸収し、成長カーブを描き続けたバランス型右腕は、プロの世界で「剛腕」へのさらなる努力を続けていく。
関連記事
・安定感抜群の守備と状況判断が光るドラフト上位候補。京田 陽太(日本大)
・四国アイランドリーグplusのセーブ王。平良 成(高知ファイティングドッグス)
・休部となった名門・PL学園高出身の大型遊撃手。中山 悠輝(東京ガス)