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2017.02.13 20:45
HR王のNPB入りは消滅… 過去に来日した“バリバリ”の大リーガーといえば?
メジャー歴代555本塁打のマニー・ラミレス外野手が四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスと契約し、昨シーズン41本塁打でナ・リーグのホームラン王になったばかりのクリス・カーター内野手に日本行きの噂が出るなど、メジャーリーガーにとって日本行きは現実的な移籍先となってきた。
■本塁打王カーターの来日はならず、NPB入りは「4A」選手が大半を占めるが…
メジャー歴代555本塁打のマニー・ラミレス外野手が四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスと契約し、昨シーズン41本塁打でナ・リーグのホームラン王になったばかりのクリス・カーター内野手に日本行きの噂が出るなど、メジャーリーガーにとって日本行きは現実的な移籍先となってきた。
ただ、ラミレスは2011年以来メジャーでのプレーがなく、カーターも噂が出た直後にあくまでもメジャーでのプレーを第一希望としていることを明かし、直後にニューヨーク・ヤンキースと1年契約で合意したことが明らかに。報じられた300万ドル(約3億4100万円)という年俸は日本の球団も手が出せない額ではなかっただけに、現役バリバリのメジャーリーガーが日本行きを選ぶにはまだ有力な選択肢とはなっていないのかもしれない。
過去には、メジャーリーグでゴールドグラブ賞を10度受賞したアンドリュー・ジョーンズ氏が、東北楽天の日本一に貢献。選手ではないが、テキサス・レンジャースの監督を務めていたボビー・バレンタイン氏が千葉ロッテで指揮を執り(さらにはニューヨーク・メッツで監督を務めた後も千葉ロッテに復帰)、デトロイト・タイガースやサンディエゴ・パドレスでGMを務めたランディ・スミス氏は北海道日本ハムファイターズのGM付きシニアアドバイザー兼メジャーリーグスカウティングディレクターに就任した。メジャーの舞台で活躍してきた者が選ぶ道として、日本球界が候補に挙がるようになってきたことは確かだろう。
だが、現実的には、現役を続けるための選択肢として、もしくは再びメジャーの舞台に戻るために、日本行きを決めた選手がほとんど。最近でこそメジャーリーグでの出場経験を持つ選手たちが来日し、詳しい人であれば知っているような存在が増えてきているが、まだ「4A(メジャーリーグと3Aの間)」と分類される選手が大半を占める。
■フランコは来日4年前に首位打者も、ストライキの影響で来日
では、実際に真の“現役メジャーリーガー”に一番近い外国人選手は誰であっただろうか。個人的な年齢を言い訳にするのも良くないが、パッと思い付く選手がいない。
年齢は36歳だったが、ロッテ入団の前年はシカゴ・ホワイトソックスで打率.319、20本塁打、98打点をマークしていたフリオ・フランコはどうだろうか。来日の理由として、MLBで巻き起こったストライキの影響があったにせよ、4シーズン前にはMLBで首位打者に輝いていたこともあり、現役バリバリのメジャーリーガーと定義しても良いかもしれない。
39歳で福岡ダイエー (現・福岡ソフトバンク)に入団したリッチ・”グース”・ゴセージは、来日する前年は2球団で42試合に登板し、防御率2.95をマーク。来日する4シーズン前までは20セーブ以上をコンスタントにマークするなど、ニューヨーク・ヤンキースでも6シーズンに渡って抑えを務めたリリーフ投手だった。
最近では、2013年に福岡ソフトバンクに入団したブライアン・ラヘア内野手も、前年のオールスターに選出されるほどの活躍を見せた選手。その年は後半戦にやや失速したものの、一流選手の証でもあるオールスター出場選手が日本球界入りを果たす形となった。
現役“バリバリ”のメジャーリーガーであっても、日本球界で結果を残せるかはまた別の話だ。それでも野球ファンは、ビッグネームが日本球界でプレーするという報道を耳にすると心が躍るのではないだろうか。もちろんメジャーリーガーになんか興味ないという人もいるだろうが、日米の一流同士の対決が見られるようになれば、日本のプロ野球がより魅力的になることは間違いない。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
「パ・リーグ インサイト」新川諒●文