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2017.01.27 15:16
早実、4年ぶり21度目の選抜出場! 清宮「早実スタイルで全試合戦い抜く」
怪物、聖地帰還――。第89回センバツ高校野球大会(3月19日から12日間・甲子園)の出場32校が発表され、早実(東京)が4年ぶり21度目の出場を決めた。今秋ドラフト目玉候補の主将・清宮幸太郎内野手(2年)にとっては3季ぶりの甲子園出場。史上初の1年生2試合連発を放ち、4強入りした1年夏以来の聖地となる。同校は60年ぶりのセンバツVを狙う。
■目指すは60年ぶり春の頂点、通算78発の清宮は3季ぶり聖地帰還
怪物、聖地帰還――。第89回センバツ高校野球大会(3月19日から12日間・甲子園)の出場32校が発表され、早実(東京)が4年ぶり21度目の出場を決めた。今秋ドラフト目玉候補の主将・清宮幸太郎内野手(2年)にとっては3季ぶりの甲子園出場。史上初の1年生2試合連発を放ち、4強入りした1年夏以来の聖地となる。同校は60年ぶりのセンバツVを狙う。
清宮が甲子園に帰ってくる。同校の藁谷友記校長らが待つ記者会見場に吉報を知らせる連絡が入ったのは午後3時12分だった。連絡を受けた清宮は「甲子園に行っても早実スタイルで全試合戦い抜きます」と力を込めた。
2015年夏、清宮は甲子園に旋風を巻き起こした。1年生ながら3番に座り、4強進出。史上初の1年生2戦連発を達成した。「甲子園が楽しい。不思議な力をくれます」という聖地で通算19打数9安打、打率.474で2本塁打、8打点の大暴れ。すべて第1試合に組まれた早実の試合は朝6時台から阪神電車が超満員となり、計5試合で21万3000人を動員。「清宮フィーバー」となった。
■通算78発、1年夏の甲子園から進化した怪物
あれから1年半。怪物は進化した。1年秋は都大会2回戦、2年夏は西東京大会準々決勝で敗れ、甲子園出場こそ果たせなかったが、驚異のペースで本塁打を量産。15本だった1年夏の甲子園から、昨秋終了時点で78本に到達した。通算60本の星稜・松井秀喜(元ヤンキース)ら歴代の強打者をすでに超え、史上最多107本も射程圏。新チームから主将に就任した17歳に、再び甲子園でのアーチに期待が膨らむ。
チームが前回出場した13年のセンバツはベスト16で敗退。今大会目指すのは、もちろん優勝だ。エース・斎藤佑樹(現日本ハム)を擁した06年夏に全国制覇を成し遂げたが、その世代でも春の頂点には立てなかった。センバツVとなれば、王貞治氏(現ソフトバンク会長)を擁した1957年以来、60年ぶりとなる。
甲子園を熱狂させた1年夏。準決勝で敗れた清宮は「また戻ってくるので、土はいらないです。この試合の悔しさを忘れず、絶対に帰ってくる」と涙で去った。宣言通りの聖地帰還。進化を遂げた怪物が、今度は春の甲子園を熱くする。