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6回に一挙5得点!早大が集中打&死力を尽くし、慶大の優勝決定を阻止!【10/28 秋季東京六大学野球 2回戦 慶應大学 vs 早稲田大学】

 早大が6対5で慶大に逆転&逃げ切り勝ち。今カードの成績を1勝1敗とし、優勝の行方を明日29日へと持ち越した。

最後は今西が踏ん張り、1点差で逃げ切った


 勝てば完全優勝&46年ぶりの3連覇が決まる慶大に、前日の敗戦で優勝が消滅した早大が立ち向かった。先手を奪ったのは慶大。2回表、2死1塁から8番・瀬戸内純(2年・慶應)が右中間を破るタイムリーを放って1点を先制。早大が3回裏、2死3塁から3番・檜村篤史(3年・木更津総合)のセンター前タイムリーで同点に追い付いたが、5回表に慶大が2死から2番・渡部遼人(1年・桐光学園)、3番・柳町達(3年・慶應)、4番・郡司裕也(3年・仙台育英)の3連打で2点のリードを奪った。


2回表、慶大が瀬戸内のタイムリーで1点を先制する


5回表、慶大・郡司が勝ち越しの2点タイムリーを放った・・・


 しかし、高橋広監督から「意地を見せてくれ」と試合に臨んでいた早大ナインが、6回裏に見事な集中打を見せる。3番・檜村の後に4番・加藤雅樹(3年・早稲田実)、5番・岸本朋也(4年・関大北陽)の連打で1点差とすると、さらに1死満塁として「優勝はなくなりましたけど、4年生と1試合でも多く試合をやりたいという気持ちだった」と打席に向かった代打・福岡高輝(3年・川越東)が、「とにかく食らい付いて、ガムシャラにバットを振って行った」と走者一掃のタイムリー2塁打。この回、計6安打で一挙5点を奪って試合をひっくり返した。


6回裏、早大の代打・福岡が走者一掃の逆転タイムリーを放つ


 その後、慶大が反撃に転じ、7回表に犠牲フライで1点、さらに9回裏には無死満塁のチャンスから1点差まで詰め寄ったが、最後は早大の5番手・今西拓弥(2年・広陵)が踏ん張って逃げ切り勝ち。両チームともに5人の投手をつぎ込み、両チームで計26本のヒットが飛び出した熱戦を終え、「両チームとも死力を尽くし、目一杯出し切った試合だった」と早大・高橋監督。前日を上回る約2万4000人の観衆の前で、早大が意地を見せた。

■早稲田大vs慶應義塾大2回戦
慶應義塾大 010 020 101=5
早稲田大 001 005 00X=6
【早】西垣、早川、柴田、藤井寛、○今西-岸本
【慶】木澤、●津留﨑、高橋亮、前田、菊地-郡司

◎早稲田大・高橋広監督
「よく頑張ったと思います。両チームとも死力を尽くし、目一杯出し切った試合だった。(6回の5得点は)みんなが一丸となってよく繋いでくれた。福岡が走者一掃、よく打ってくれました。(リリーフした今西は)見ていてハラハラしましたけど、最後はよく投げ切ったと思います。選手たちには昨日、優勝はなくなっても早慶戦は他のゲームと意味が違う。春と同じように勝ち点を奪って意地を見せてくれ、と言った。チーム一丸となってよく戦った。明日、最後は小島が締めてくれれば最高です」

◎早稲田大・福岡高輝(3年・川越東)
「(代打逆転打は)打ったのはインコースの変化球。ずっとチームに迷惑をかけていた。優勝はなくなりましたけど、4年生と1試合でも多く試合をやりたいという気持ちだった。とにかく食らい付いて、ガムシャラにバットを振って行った。それがいい結果に繋がった。早慶戦で勝ち点を取って、いい形で4年生を送り出したい。明日も勝負所で1本打てるように頑張りたい」