BASEBALL GATE

プロ野球

ポストシーズン最多タイ記録の6打点!福岡ソフトバンク・上林が大爆発!

「クライマックスシリーズ」 西武―ソフトバンク第3戦  3回、先制3ランを放ちガッツポーズするソフトバンク・上林=メットライフドーム【写真提供:共同通信社】ƒ€


 福岡ソフトバンクの上林誠知が、19日のCSファイナルステージ第3戦の埼玉西武戦で、3安打6打点と大爆発した。

 ファイナルステージの2試合は、9打数1安打2打点と持ち味の打撃が影を潜める形となっていた上林。しかしこの日は、これまでの鬱憤を晴らすかのような活躍を見せた。 1死2、3塁と一打先制の場面で迎えた3回の第2打席で、甘く入ったスライダーを逃さずフルスイング。高い放物線を描いた打球は、ライトスタンド中段に飛び込む3ランホームランとなった。

 この一発で勢いづいた上林は、4回の第3打席でセンターへのタイムリーヒットを放つと、5回の第4打席では、右中間を深々と破るタイムリースリベースを放ち、前夜に埼玉西武の栗山巧が打ち立てたポストシーズン最多タイとなる6打点目をマーク。6回の第5打席では、2死2塁とチャンスで打席に立ち、ポストシーズン初のサイクリヒット、さらに最多打点の同時記録達成に湧いたが、ヒットは生まれず。その後、9回の第6打席もセカンドフライに倒れ、大記録達成とはならなかった。それでも上林の大活躍もあり、チームは16安打15得点と相手を圧倒し、対戦成績を2勝2敗のタイとした。

 ヒーローインタビューで上林は「狙いはとくになかったんですけど、変化球は頭にあったので、うまく反応で打てたと思います」と先制3ランを振り返った。また、サイクルヒットを逃したことには、「意識はしたんですけど、持っていなかったですね」と残念がった。今季、プロ入り後初の全試合出場を成し遂げた上林。不動のレギュラーを勝ち取った若きバットマンが、日本シリーズに王手がかかる明日の試合でも活躍してくれるに違いない。