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2017.01.10 12:00
【インタビュー】日本ハムファイターズ・中田翔、2017年シーズンの始動(前編)
プロ野球の4番バッターでもっとも勝負強さを発揮する男といえば、中田翔選手を思い浮かべる人も多いだろう。所属する北海道日本ハムファイターズ、そして野球日本代表・侍ジャパンでも4番を任され、ここぞという場面でボールをスタンドに運ぶ。
今季も若手選手の多い北海道日本ハムファイターズの要として、バットを振れば110打点でパ・リーグ最多打点者賞(2年ぶり2度目)に輝き、巧みなグラブさばきで一塁手としてベストナインと三井ゴールデングラブ賞(ともに2年連続2度目)を獲得。チームのリーグ優勝と日本一に貢献した。
オフシーズンに入ってからも優勝パレードやメディア出演など多忙な日々を送ったが、2016年12月上旬から中田選手は東京で自主トレーニングを開始。近年はスポーツクラブのトータル・ワークアウト六本木店に通い、パーソナル・トレーナーとしてプロスポーツ選手のトレーニングを支えるケビン山崎氏の指導を受けている。
自主トレーニング初日に、新しい戦いに向けて始動した中田選手を訪ねた。(聞き手はCYCLE編集部・五味渕秀行)
中田翔選手(北海道日本ハムファイターズ)
■2016年を振り返って
— : 日本一おめでとうございます。2016年シーズンを振り返って、いかがでしたか?個人でも打点王とゴールデングラブ賞に輝きました。
中田翔選手(以下、敬称略):ありがとうございます。チームとしては優勝、そして日本一。素晴らしい結果で終われたのですごく良かったですけど、個人的にはね。
みんなのおかげで打点王であったりゴールデングラブ賞だったり、そういうのは本当にみんなのサポートのおかげで獲れたものなのでね。トータルで結果としてみたら、納得いくようなシーズンではなかったかなと思いますね。
— : 2016年シーズン前半、首位に立ったソフトバンクとは最大11.5ゲーム差になりました。中田選手がリーグ優勝を意識したのはいつ頃ですか?
中田:その頃まではちょっと優勝は厳しいなと正直思っていた。今だから言えることではあるんですけど。いつ頃…う~ん、今シーズン(2016年)に限ってはほんと最後の最後までわからなくて。
追い越せども次の日にはまた追い越され、それの繰り返しでもあったので、最後まで気が抜けなかったですね。
— : 6月後半から日本ハムファイターズの快進撃が始まり、そして日本一。優勝パレードには多くのファンが集まってくださいましたね。
中田:やっぱり改めて優勝したということを実感できる時間だと思います。また、そのなかでファンのみんなに対して感謝を伝える場所でもあるので、すごく最高の時間でした。時間はすごく短くてアレだったんですけど、僕にとって最高の時間でしたね。
■オフシーズンのトレーニングで意識すること
— : 日本一の余韻に浸って、早速オフシーズンのトレーニングを始めました。この時期のトレーニングでこころがけていることは?
中田:正直僕はこの期間、この時間が一番1年を通して大事な期間だと思う。この期間中に人との差が付くと思っているので、もちろん追い込みではあるんですけど、ケガをしない程度にね。
あとは、なかなかシーズン中に意識することができない体幹だったり、細かいところですね。大きな筋肉は鍛え方によってはすぐついたりすると思うんですけど、ここ(トータル・ワークアウト六本木ヒルズ店)でやらせてもらっているのは細かい(筋肉の)連動運動。
ここを使ったらここが次に出てくるとか、そういう連動に関してのトレーニングをたくさん入れてもらっている。1年を通して戦うにはすごく必要な期間ですよね。
ケビン山崎氏(右)の指導でトレーニングをする中田翔選手
— : オフでも休む暇がなさそうですね…。
中田:プロ野球選手みんなそうだと思いますけど、シーズン終わってからもいろいろ行事があったりするでしょう。それを入れていたら休む期間が無いですよ。去年(2015年)もそうですし今年(2016年)もそうですけど、一週間通して休んだことがないくらい休めない。
すぐトレーニングに入るし、1月に入ったら頭から1カ月間海外でトレーニングですから。帰ってきたらまたここでトレーニング。ハワイの方にもケビンさんとかに来てもらっているので、ハワイでもトレーニングをさせてもらっているんですけど、休む期間はあまりないですよ。
— : 若いころと比べて、トレーニング内容は変化していますか?
中田:高校のときもそうですし、若いときもトレーニングはしていましたけど、今に比べて内容はまったく違いますよね。今の内容は濃いということ。
特にここのジムでやらせてもらうときは、他のジムでやってないようなメニューもたくさんあるので、今まで使ったことのない部分を使ったり、新たな発見を得られる。トレーニングの内容は間違いなく変わってますよね、若いときより。
— : 子どもたちがトレーニングするとき、何に重きを置くといいでしょう?
中田:小学生、中学生はひたすら走っていればいいですよ。僕らそうですから、ひたすら走らされていましたから。それでやっぱり下半身を強くできる。
僕は基本そこだと思っているので。それからのいろいろな技術のなかでね、こういう(ジムでの)トレーニングであったり。小学校からばんばんウエイトをするっていうのも、どうなのかなあと思いますけど。
— : いつからウエイトトレーニングを意識し始めましたか?
中田:高校生からです。1年生から高校(大阪桐蔭高校)ではメニューとしてウエイトトレーニングがあったので。その時間というのはあまり好きではなかったですけど、でもメニューとしてあったので、もうやるしかないという環境のなかでやっていた。
小中学校のころは、ほんとひたすら走って、ひたすらバット振って、ひたすらボール投げていましたね。その3つやってたぐらいです。
— : 体作りのためにプロテインはよく飲むのですか?
中田:この時期はしっかり摂りますね。それもすべて知識を付け出したのは高校ぐらいからですね。
— : 今日はチームのユニフォームではありません。中田選手がトレーニングウエアに求めるものは何ですか?
中田:今の人はデザインを気にしますよね。もちろん機能性が一番ですけどね。その次にどうしてもデザイン性が来る。例えば柔らかい生地であったり、汗を染み込みやすいとか、そういうのに思うところはありますけどね。
— : 好きなカラーなどは?
中田:赤とかね。赤、黒、ゴールドというのは自分のカラーでもあるので、グラブの色とかバットリングの色だったり。その色は割りかし多いかもしれないですね。
(後編に続く)
●中田翔(なかた しょう)
1989年4月22日生まれ、広島市出身。大阪桐蔭高校卒業後、ドラフト1位指名で2008年に北海道日本ハムファイターズへ入団。背番号は「6」。183センチ、100キロ。右投げ、右打ち。2014年と2016年にパ・リーグ最多打点者賞を獲得。
●トレーニングで中田翔選手の着用していたウエア
・ナイキ プロ ハイパーウォーム エアロロフト ロングスリーブ トップ
サイズ:S, M, L, XL, 2XL 価格: 1万6200 円(税込み)
・ナイキ プロ ハイパーウォーム エアロロフト タイツ
サイズ:S, M, L, XL, 2XL 価格: 1万2960円(税込み)
・ナイキDRI-FIT トレーニングフリースショート
サイズ:S, M, L, XL, 2XL 価格: 7020円(税込み)
・ナイキDRI-FIT ショートスリーブ トレーニング トップ
サイズ:S, M, L, XL, 2XL 価格: 9720円(税込み)
・ナイキ メトコン 2
サイズ:24-31,32,33cm 価格: 1万5120円(税込み)
取材協力:ナイキジャパン