- 大学野球
2018.10.01 18:13
小島和哉の2試合連続完封で東大に先勝。プロ志望届提出も「最後まで早稲田のエースとして」【東京六大学野球-早稲田大vs東京大 1回戦】
早大がエース兼主将である小島和哉投手(4年・浦和学院)の4安打完封で東大に先勝した。東大は終盤まで好ゲームを展開したが、本塁が遠かった。
前週の立教大戦で1回戦、3回戦を完投し計284球を投じていた小島。それだけに今週は当初、日曜日の2回戦に先発予定だったという。だが台風の影響で土曜・日曜と順延になり、これまでと同じ1回戦の先発マウンドに上がった。
「内容がすごく悪かったので反省したい」と振り返ったように初回、2回は三者凡退に抑えたものの、3回・4回と先頭を安打で出した。特に4回はその後四死球も絡んで1死満塁のピンチを招いた。それでも「悪いなりに投げることができました」と振り返るように、チェンジアップで投手ゴロに打ち取ると、冷静に処理して併殺を完成させピンチを脱した。
打線は3回に檜村篤史内野手(3年・木更津総合)のタイムリー二塁打で2点を取ったのみで4回から8回は無得点。東大の先発左腕・小林大雅投手(3年・横浜翠嵐)を打ち崩せずにいたが、小島は淡々とアウトを積み重ねて東大に流れを渡さなかった。
この日の試合前にはプロ志望届も提出し、心境の変化を問われたが「ありません」と答え、「(秋の)最後まで早稲田のエースとしてやりきりたい」と表情を崩さなかった。
また、登板が重なることについても「ハードではありますけど、プロで1年間戦うなら、調子の悪い中でどう投げるのかも大事」と高い意識をのぞかせた。今後の目標についても「自分はスコアボードにゼロを並べることだけを意識したいです」と、マウンドを降りても淡々とした様子は変わらなかった。
大黒柱の頼もしい好投が続くだけに、チームメイトのさらなる奮起にも期待したい。
★早稲田大vs東京大1回戦
早大 002000002=4
東大 000000000=0
【早】○小島−岸本
【東】●小林大、奥野−三鍋
※早大1勝
文・写真=高木遊