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2018.09.30 21:42
読売巨人・杉内が涙の引退セレモニー「これからも忘れることはありません」
読売巨人の杉内俊哉が30日の本拠地最終戦の試合後、引退セレモニーを行った。
長野のサヨナラ打で広島東洋にサヨナラ勝ちし、高橋由伸監督が本拠地最終戦後の挨拶を終えた後、ユニフォーム姿でマウンドに登場した杉内の引退セレモニーが始まった。台風接近で公共交通機関の運転見合わせもある中、スタンドのファンは席を立つことなく、通算142勝の左腕を見送った。
球団関係者やファンなど、周囲に感謝の言葉を述べた杉内は、「いつも福岡で応援してくれたおじいちゃん、おばあちゃん、女手ひとつで育ててくれたお母さん」と家族にも感謝し、障がいを持ちながら、懸命に生きて、僕を応援してくれたお姉ちゃん」と、姉に触れた場面では言葉を詰まらせる場面もあり、「彼女のおかげで小さい頃に強い心を育み、負けない気持ちを持ち続けることができました」と、涙ながらに話した。
福岡ソフトバンクから2012年にFAで巨人に移籍し、1年目には交流戦で東北楽天相手にノーヒットノーランを記録した。「9回のあの溢れんばかりの杉内コールは、これからも忘れることはありません」と、読売巨人での思い出を語った。移籍後、4年間は左の先発として活躍したが、16年からは左肩の故障で登板がなく、復帰を目指した今季も一軍のマウンドに立つことはなかった。
今季は同世代を代表する松坂大輔が復帰を果たしたが、かつてのチームの同僚だった村田修一や矢野謙次など、引退選手も相次いだ。復帰の願いは叶わなかったが、「17年間応援してくださったホークスファンの皆様、そしてジャイアンツのファンの皆様に出会えてよかったです」とファンに感謝した稀代のサウスポーは「こうして巨人で引退できることを誇りに思います」と、最後は笑顔を見せた。