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19戦目での初勝利!首位攻防戦でエース・菊池が鬼門突破!優勝マジック1!

西武―ソフトバンク23  12連勝で優勝へのマジックナンバーを1とし、辻監督(左)と握手を交わす14勝目の西武・菊池=メットライフドーム【写真提供:共同通信社】


 埼玉西武の菊池雄星が、28日の福岡ソフトバンク戦で7回3失点と好投し、今季14勝目を挙げた。

 プロ入り後、福岡ソフトバンク戦に18度登板し、0勝13敗と相性の悪さが際立っていた菊池。今季はわずか1試合のみの対戦であったが8回3失点と先発の役目は果たしたものの、援護なく敗戦投手になっていた。マジックが3となり10年ぶりのリーグ優勝、20年ぶりの本拠地胴上げへ絶対に負けられない試合となったこの日。この大切な試合で、チームはエースにすべてを託した。

 この思いを背にマウンドに上がった菊池は、初回をわずか10球で三者凡退に仕留める最高の立ち上がりを見せる。打線も1回裏に山川穂高の第46号3ランで早々に援護した。菊池は、3回に連打を浴び同点に追いつかれてしまうが、追加点は許さず。その後も力投を続けるエースに打線は6回裏、中村剛也が第28号2ランで再びリードを奪った。菊池は4回以降相手打線を2安打に抑え、7回3失点でマウンドを降りた。チームは2点のリードをリリーフ陣が守り抜き、5対3で勝利。優勝へのマジックを1とした。

 鬼門だったチームからプロ19戦目で初勝利を挙げた菊池は、お立ち台で言葉をつまらせ目に涙を浮かべる場面も……。そんな中で、「ボール自体は初回からよかった。打線も絶対に点を取ってくれると信じていた」とピッチングを振り返った。チームも福岡ソフトバンク戦で8年ぶりの勝ち越しが決定。エースが呪縛を解いたことで、明日、優勝を決めるムードが一気に高まった。