BASEBALL GATE

-

広島東洋・新井が激走!「2塁を回った時、足を滑らせないように」球団最年長三塁打!

広島―阪神22  8回、適時三塁打を放ち喜ぶ広島・新井=マツダ【写真提供:共同通信社】


 広島東洋の新井貴浩が試合を決定づけるタイムリー3塁打をマーク。9月5日に今季限りでの引退を発表して以来、初めて勝ちに結びつく打点を挙げた新井は、今季初のお立ち台に上って「どうして自分が呼ばれているのか」と笑顔を見せた。

 雨中のマツダスタジアム。7回に代打で登場すると、8回1死2塁で迎えた第2打席で、阪神・望月のカウント2-2からの5球目を右方向へ弾き返すと、ダイビングキャッチを試みたライトの糸井が後逸し、その間に3塁まで激走。リードを広げるタイムリー3塁打となり、「もう1点欲しいところで、野間さんがツーベースを打ってくれたので、なんとか返したいと思って打席に入った」と後輩をイジりながら打席を振り返った。

 「2塁を回った時、足を滑らせないように気をつけた」と周囲を笑わせたベテランの一打は、球団最年長での3塁打だった。新井は「長いことやってると、そういうのもついてくるよね」と照れくさそうに笑った後、真顔に戻って「みんなが粘って、粘って、本当にいいつながりだった」と後輩を褒めた。さらに「昨日も今日も、雨の中で応援してくれたファンにはありがとうと言いたい」という言葉は、チーム復帰後、大きな声援をくれるファンのために野球をやっている、という20年目の新井らしい言葉だった。