オリックスの山岡泰輔が15日の北海道日本ハム戦で9回を4安打無失点に抑えて自身プロ2度目の完封勝利を挙げた。

　前夜にV逸が決定したチームに明るい話題を届けた。初回から味方打線の援護をもらった中、「（山崎）勝己さんがすごくいいリードをしてくれたので、打線の方も初回から点を取ってもらって楽に投げることができました」と山岡。初回のピンチを併殺打で切り抜けると、その後も連打を許さない投球を続けながら2回、4回、6回、そして7回と1イニング2三振をマークして今季最多の9奪三振。試合後は「正直、疲れました」と苦笑いも、「いつもとあまり変わらなかったですけど、コースに投げられて良かったと思います」と納得の表情を見せた。

　プロ1年目に8勝11敗、防御率3.74を挙げた右腕。2年目の飛躍が期待された今季だったが、5月に0勝4敗と勝てず、7月を終えて2勝10敗と黒星が先行した。だが、中継ぎ転向で「リリーフで投げさせてもらって、リリーフの人たちの気持ちだったり、準備の大変さっていうのをすごく感じた」という思いを胸にひと回り成長。先発に復帰して以降3勝を挙げ、この日の4勝目を2017年8月26日の埼玉西武戦以来、自身2度目の完封勝利で飾った。Aクラス入りも難しい状況だが、完全復調をアピールした右腕は「残り試合少ないですけど、頑張っていきますので応援よろしくお願いします」と、最終戦までの全力投球を誓った。