ソフトＢ―オリックス１９ 　プロ初本塁打の記念ボールを手に笑顔のオリックス・山足＝ヤフオクドーム【写真提供：共同通信社】ƒ€

　オリックスの山足達也が7日の福岡ソフトバンク戦でプロ入り第1号を放ってチームを勝利に導いた。

　ルーキーながら開幕1軍入りを果たすも4月中旬にケガで離脱。約1ヵ月後に復帰するもなかなか結果が残せず、計4度の登録抹消を経験した。7月14日に降格してからは、もう一度しっかりと体を鍛え直し、8月後半からは2軍戦でも結果を残して、この日の昇格を摑み取った。

　昇格後、即スタメンとなったこの日は「1番・サード」で出場。初回の第1打席は空振り三振に倒れてしまったが、3回の第2打席は1死2、3塁と一打出れば逆転というチャンスで迎えた。ここで山足は、相手先発のエース・千賀滉大が投じた初球のフォークに体がうまく反応。本人は「レフトフライ」と思った打球だったが、レフトのホームランテラスに吸い込まれる逆転3ランとなった。チームは、この一発で奪った3点を投手陣が3人の継投で守り抜き3対1で勝利。連敗をストップさせた。
　
　ヒーローインタビューで山足は「真っ直ぐ狙っていたんですけど、うまく拾えました。(入った瞬間は)何が起こったかわからないぐらい興奮していました」とホームランの瞬間を振り返った。持ち味である積極的なバッティングで結果を残した山足。残り試合は少ないが、来季へ向けてのアピールも含め、今後の活躍にも期待したい。