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プロ野球

”負けない”広島東洋!菊池のサヨナラ打で4時間23分の熱戦に終止符!

広島―阪神18  12回広島2死三塁、サヨナラ打を放ち、ガッツポーズで一塁へ向かう菊池。右奥は投手ドリス=マツダ【写真提供:共同通信社】


 広島東洋の菊池涼介が延長12回の死闘に決着をつけるサヨナラ打を放った。

 4対4の同点のまま迎えた12回裏、2死3塁の場面で菊地が放った打球はライト前に落ち、4時間23分の激闘に決着がついた。菊地は殊勲の一打を「覚えてない」とはぐらかしたが、「後ろにつなぐことだけ。とは言っても、ランナー3塁だったから、なんとかしたい、そういう気持ちだけだった」と殊勝に振り返った。右中間の浅めの位置に飛んだ打球に、ライトの俊介がダイビングキャッチを試みたが届かず、菊地は「落ちてよかった」と笑顔を見せた。

 今季はここまで打率2割台前半と打撃不振が続いており、「東京でもチャンスで打てなかったから」と、6連勝したチームの流れに乗れなかったことを反省した。地元に帰っての値千金の一打に「ファンの声援も届いているし、チームも連勝でいい形。みんなに乗せられて撃たせてもらった感じ」と周囲に感謝した。

 この日も12回2死からのサヨナラ劇と、マツダスタジアムでの劇的勝利は今季も健在だ。「シーソゲームで大変でしたけど、ウチは後半強いしね」と自画自賛したヒーローは「ファンにも逆転のカープと言われているし、僕もその一員になれるように頑張ります」と、喜びをかみしめていた。