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中日・ビシエドが見せた4番の意地!9回裏に汚名返上のサヨナラ打!

中日―阪神18  9回、サヨナラ打を放ち、ナインの手荒い祝福を受ける中日・ビシエド(中央)=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】


中日のビシエドが23日の阪神戦で今季初のサヨナラ打を放った。

3対3の同点で迎えた9回裏。1死2塁の場面で3番・大島が申告敬遠で歩いた。4番のプライドを汚されたビシエドは「いつも以上に落ち着いて打席に入った」と必死に平静を保った。阪神サイドは決して見くびったわけではない。7回裏の1死1、3塁の場面でビシエドを併殺打に打ち取っていたこと。またマウンドに上がっていた藤川は前日の試合でビシエドから空振りの三振を奪っていたからだ。

「前の打席で失敗していたので絶対に打ってやろうと思った」と、当然のごとく期するものがあったビシエド。集中力を最大限に高めていた竜の主砲が初球を逃すはずがなかった。藤川の投じた142キロのストレートを捉えた打球はあっという間にライト前へ。ビシエドにとっては今季初となるサヨナラタイムリーで、序盤から劣勢を強いられた試合をモノにした。

21日のヒーローインタビューと同様に「とにかく1戦、1戦、最後まで力強く勝利を目指して頑張る」と決意を表したビシエドが付け加えた言葉がある。「ドラゴンズの底力を見せつけたい」――。明日からの首位・広島東洋に一泡、いや二泡、三泡を吹かせてもらいたい。