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“津田2世”と称された豪腕が復活!オリックス・岩本がNPB復帰後初勝利!

ソフトバンク戦の11回に登板し、今季初勝利を挙げたオリックス・岩本=ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】


オリックスの岩本輝が4日の福岡ソフトバンク戦で移籍後初勝利を挙げた。

 山口・南陽工業高校時代に、春夏合わせて2度甲子園に出場した岩本。最速帰路のストレートが軸の強気のピッチングが自慢だったこともあり、高校の大先輩である津田恒実二世とも呼ばれていた。2010年のドラフト4位で阪神入りし、プロ2年目で初勝利。しかし、選手層の厚い阪神投手陣にあって一軍定着ができず、2016年オフに自由契約となった。その後BCリーグの福井でプレー。今年は26試合に登板し防御率1.50、44奪三振を奪うなど好成績を残していた。この活躍が認められ7月9日オリックス入りが決まり、2年ぶりにNPB復帰を果たす。

 7月27日に一軍昇格を果たした岩本は、中継ぎとして奮起。前日まで5試合連続で無失点と好投を見せていた。この日の出番は、2対2で迎えた延長11回裏。1点も許されない場面で、相手のクリーンナップとの対戦だった。そんな緊迫した状況で岩本は、持ち味を存分に発揮。柳田悠岐を自慢のストレートでセンターフライに、続くデスパイネ、代打・福田秀平は切れのある変化球で打ち取り、三者凡退に仕留めてみせた。

 直後の延長12回に味方打線が1点を奪い、最後は比嘉幹貴が締めてゲームセット。チームの連敗がストップするとともに、岩本に移籍後初白星が舞い込んできた。ヒーローインタビューで岩本は「点を取られたら終わりだったので、1球1球集中して投げました」と投球を振り返った。このところチームは、自慢の中継ぎ陣が調子を落とし、勝ちきれないゲームが続いていただけに、好投を続ける岩本の出現は浮上のきっかけとなるに違いない。