中日に勝利し、ファンの声援に応えるＤｅＮＡ・ソト＝ナゴヤドーム【写真提供：共同通信社】

　横浜DeNAのソトが25日の中日戦で、チームの連敗を3で止める逆転3ランを放った。
　1点ビハインドの5回、無死1、2塁のチャンスに打席に入ったソトは、中日先発のガルシアから逆転の3ラン本塁打を放った。「前の打者がチャンスを作ってくれたので、自分もつなごうという意識で打席に入った」というソトは、カウント2-2からのガルシアのチェンジアップを右中間スタンドへ運んだ「今日はちょっとタイミングが合っていなかった」という3打席目で、「真ん中に来たのでしっかり叩いた。しっかり芯でとらえることができたので、打った瞬間に行くと思った」と会心の一撃を放った。

　米マイナー11年間で通算143本塁打を記録しているソトは、昨秋キャンプの入団テストに合格して横浜DeNAの一員となった。開幕当初は外国人枠の関係でに軍スタートとなったが、5月に昇格後は一発を秘めた広角打法で打率3割をキープし、打線に欠かせない存在となった。オールスター後の後半戦8試合で4本塁打と長打力を発揮しているが、「ホームランを打てるのは神様のおかげ」と謙虚な一面も見せる。ヒーローインタビューでは「自分のホームランでチームの勝利、それから濱口の勝利にも貢献できたので嬉しい」と、登板10試合目で今季初勝利をマークした2年目の左腕を気遣った。

　2位以下が混戦のセ・リーグでチームは5位だが、2位の東京ヤクルトとは2ゲーム差と、クライマックスシリーズ進出圏内につけている。「これからチームが良くなって、プレーオフ、チャンピオンを目指していきたい」という助っ人の存在感は、日に日に高まるばかりだ。