中日―ＤｅＮＡ１５ 　６回中日１死一、二塁、藤井が左越えに２点二塁打を放つ＝浜松【写真提供：共同通信社】

　中日の藤井淳志が24日の横浜DeNA戦に「6番・レフト」で先発出場すると4安打4打点の活躍で勝利に貢献した。

　全打席で安打を放った藤井。最初の見せ場は2点ビハインドの3回裏、1死満塁の好機に「いい形でまわしてもらったので、何とか1点は返そうと思っていたので良かったです」と鮮やかなライト前へのタイムリー。この一打が打線に流れを生んで、この一挙5点を奪って逆転に成功すると、4回裏2死2塁の場面では貴重な追加点となるタイムリー。さらに6回裏にも「（横浜DeNAは）バッティングのいいチームなので、何点あってもいいので、一人でも返そうと思いました」と3打席連続のタイムリー。2点を加えて、この試合の大勢を決めた。

　22日に左手首痛でアルモンテ外野手が登録抹消となり、さらに4本塁打をマークしていたモヤ外野手も右手有鉤（ゆうこう）骨の骨折で23日に登録を抹消された。攻撃力の低下が危惧されたが、ムードメーカーでもあるベテランがチームに活気をもたらした。借金は1つ減らして「9」。依然、厳しい状況に変わりはないが、藤井が醸し出す大胆不敵な雰囲気がこういう時こそ必要だ。