８回無失点で８勝目を挙げた日本ハム・上沢＝東京ドーム【写真提供:共同通信社】

　北海道日本ハムの上沢直之が10日の福岡ソフトバンク戦に先発し、8回3安打無失点の快投劇で今季8勝目を挙げた。

　6月29日の対戦で9回2安打完封勝利を収めた福岡ソフトバンク戦。そのイメージをそのままに序盤から快調にアウトを重ねて4回まで1四球のみの無安打ピッチング。5回表に味方打線が1点を先制すると、その裏に中村晃に無死から2塁打を許し、さらに四球などで1死2、3塁のピンチを背負ったが、長谷川勇也、川島慶三を連続見逃し三振で力強いガッツポーズ。終盤は味方の大量援護をもらい、悠々と8回3安打無失点で7個の三振を奪って白星を手にした。

　これで福岡ソフトバンク戦は今季3戦3勝、計24イニングで1失点のみの防御率0.36。打線も19安打12得点と爆発した中、試合後は「みなさんに助けられながらここまで勝てた。ピンチになってもしっかりと粘れたのが大きい。楽に投げられる展開を作ってもらって感謝しています」とチームメイトに感謝した上沢。これでプロ3年目に挙げた自己最多に並ぶ8勝を前半戦だけでマーク。「今のところすごく順調に来ている。前半戦をいい形で締めくくれたのですごく良かったです」と爽やかな笑みを浮かべた。後半戦も頑張るのでまた応援よろしくお願いします」と笑み。監督推薦でオールスターに初出場する24歳右腕が、躍進の2018年前半戦を貫禄のピッチングで締めた。後半戦も期待大だ。