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プロ野球

自らの誕生日を祝う好投!千葉ロッテ・唐川が今季初勝利

今季初勝利を挙げ、ファンの声援に応えるロッテ・唐川=京セラドーム【写真提供:共同通信社】


 千葉ロッテの唐川侑己が5日のオリックス戦で6回5安打2失点の好投を見せて今季初勝利。自らの29歳の誕生日を白星で祝った。

 約2カ月ぶりの1軍マウンドになった唐川。初回、ランナーを背負うも3人で仕留めたが、2回に2つの四球が原因で1点を失ってしまう。前回までなら、その後大きく崩れてしまうケースであったが、この試合ではしっかりと要所を締めて、最小失点で切り抜けた。その後もランナーを背負う場面もあったが、切れのあるスライダーとストレートを軸にした投球で、追加点を許さず。

 この好投に味方打線が応え、5回に一挙5点を奪い援護。唐川は6回に相手の4番・吉田正尚にソロアーチを浴びるも、6回5安打2失点と先発の役目を果たしリリーフ陣へバトンタッチ。その後チームは3人の投手リレーで3点リードを守り勝利を収めた。

 今季の初勝利が29歳のバースデー登板となった唐川は「チームの足しか引っ張ってなかったので、なんとか今までやってきたことを全部出そうと思ってマウンドに上がりました」とコメント。「まだまだチームも巻き返せると思いますし、それに貢献したいと思っています」と、次の登板へ向け気を引き締めた。

 プロ入り後初の2ケタ勝利を記録した2011年以降、好不調の波が激しく思うような結果が出せていない唐川。今季もこれまで3度の先発機会があったが、いずれも4失点以上と試合を作れなかったが、この日はしっかりと先発投手の役割を果たした。入団時、北海道日本バム・中田翔、東京ヤクルト・由規と並び「高校BIG3」と呼ばれ注目された唐川。素質の高さは誰もが知る所だけに、チームもファンも“今後”に期待している。