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読売巨人のドラ1右腕・鍬原が“3度目の正直”で親孝行のプロ初勝利!

ソフトバンク―巨人3  ソフトバンク戦でプロ初勝利を挙げ、高橋監督(左)の祝福を受ける巨人・鍬原=ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】


 読売巨人のドラフト1位ルーキー・鍬原拓也が、14日の福岡ソフトバンク戦に先発し、6回途中4安打4失点(自責3)でプロ初勝利をマークした。

 交流戦から1軍に昇格し、プロ3試合目の登板となった期待のルーキーが待望の初白星を手にした。「本当に、先輩方たちが勝たせてくれた勝利」と鍬原。2回に先制点をもらった直後に逆転を許し、再びリードした5回も味方のエラーもあって同点とされた。だが、尚も2死2塁のピンチで勝ち越しは許さず、「まだ同点だったので、気持ちは切らさず、次のバッターに集中して投げられた」と、6回の再勝ち越しにつなげだ。

 初勝利を目指すルーキーに阿部、岡本が本塁打を放って援護し、6回には坂本の一発で勝ち越し。1点差に迫られ、6回途中で降板した後は澤村、マシソン、カミネロがリードを守り切った。「本当に嬉しい」と笑顔を見せた鍬原は「次は僕が(チームを)勝たせるようなピッチングをしたい」と力を込めた。

 母子家庭で育った鍬原は、清宮(現北海道日本ハム)と村上(現東京ヤクルト)の外れ外れ1位ながら1年目から初勝利をマーク。お立ち台ではウイニングボールを握りしめ「やっと勝てた。(ボールは)お母さんにあげたいと思います」と照れ笑い。計7奪三振は収穫だが、「今日も課題が出たので、次の試合に生かしたい」と次戦を見据えた22歳は「次はお母さんの前で勝てるように頑張ります、と伝えたい」と、最後まで孝行息子の顔を見せていた。