ソフトバンクに勝利し、ナインとタッチするヤクルト・青木＝神宮【写真提供:共同通信社】

東京ヤクルトの青木宣親が5日の福岡ソフトバンク戦で4打数3安打4打点の活躍を見せて勝利に貢献。今季初の6連勝で、セ・リーグの最下位脱出を果たし、交流戦では首位に並んだ。

　まずは1回無死1塁から左中間へ先制のタイムリー2塁打。先制点を奪ってチームに勢いを付けると、4回無死1、2塁で迎えた第3打席ではバックスクリーンへ3号3ラン。「気持ちよかったですね。久しぶりにホームランを打てたので。石川（雅規）さんがロッカー隣なんですけど、コソッと『勝ちたい』って言ったんですよ。それを覚えていたので、あの瞬間石川さんの顔が浮かびました」と会心の一発をエピソード交じりに笑顔で振り返った。

　続く5回の第4打席でも2塁打を放って、5月12日の横浜DeNA戦以来、今季4度目の猛打賞をマーク。7年ぶりの古巣復帰を果たし、リーダーとしてチームを引っ張っていく役目も期待されているが、この日の試合前まで打率.265と肝心のバッティングの調子が上がり切らず。だが、「お互い調子がいいので、ここでなんとかソフトバンクを倒したいという気持ちでした」と交流戦首位争いのカード初戦で大活躍。連勝を6に伸ばしたチームに「雰囲気？最高潮でしょう」と笑顔を見せた。これでセ・リーグの最下位からも脱出。青木のバットともに、燕軍団が一気に浮上してきそうだ。