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プロ野球

チームを救う人生初グランドスラム!阪神・糸井が6打点の大暴れ!

6回阪神2死、糸井が右中間に逆転の満塁本塁打を放つ=メットライフドーム【写真提供:共同通信社】


 阪神の糸井嘉男が2日の埼玉西武戦で満塁ホームランを含む2安打6打点の活躍を見せてチームの連敗ストップに貢献した。

 開幕からスタメン出場を続けている糸井。5月後半からは不振のロサリオに変わり4番を任される試合も増えていた。この日は、2試合ぶりに4番(ポジションはライト)で出場。最初の見せ場は1回表。1死1、3塁と先制の場面で打席に立つと、2ボール2ストライクから5球目のインコース低めのストレートをうまく捉えライトへタイムリーヒットを放った。

 その後、チームが逆転され2対4で迎えた6回表だった。2死から糸原健斗のタイムリーで1点差に詰め寄り、なおも満塁とチャンスを広げたところで糸井に打席が回ってきた。ここで「なんとしても試合をひっくり返すという強い気持ちで打った」と、初球の甘く入ったスライダーをジャストミート。打球は打った瞬間ホームランとわかる放物線を描き、大勢の阪神ファンが待つライトスタンドへ。今季9号の逆転アーチは、糸井自身初となるグランドスラムとなった。

 この一発でチームは流れを引き寄せ、10対5で勝利して連敗は4でストップ。試合後のヒーロインタビューで「初球から甘い球がきたらいこうと、自分の意地がでました」と満塁ホームランの場面を改めて振り返った糸井。チームは交流戦に入ってから打線が振るわなかったが、チームを救う一発を放って笑み。今季初の2ケタ得点を記録するなど、ベテランの意地が作ったこの勢いは、明日以降にも繋がるはずだ。