９回、サヨナラ二塁打を放ち、手荒い祝福を受ける楽天・岡島（右端）＝楽天生命パーク【写真提供:共同通信社】

　東北楽天の岡島豪郎が17日の福岡ソフトバンク戦で劇的なサヨナラタイムリーを放った。

　取られては取り返す、という展開で進んだこの日の試合。3対3の同点で迎えた9回裏、1死1、2塁の場面で岡島は、「みんなで繋いだチャンスだし、絶対ここで打ってやろう」という強い気持ちを持って打席に入ると、2ボール1ストライクからの4球目、福岡ソフトバンクの4番手・森唯斗が投じた高めのカットボールを見事に捉え、センターの頭上を越すタイムリー2塁打を放った。

　今季チーム初のサヨナラ勝ちを呼び込んだ岡島は、お立ち台で「チームのみんなに迷惑かけてばっかりなんで、なんとか打ちたかった」とコメント。今季から選手会長に就任したが自身の成績も伸びず、チームも低迷していることから大きな責任を感じていることを伺わせた。しかし最後に今の気持ちを聞かれると「最高でーす！」と絶叫し、いつもの明るい笑顔を見せてくれた。また、同じくお立ち台に立った嶋基宏も同じように絶叫したことで、球場に詰めかけたファンは大喜びだった。

　持ち味の勝負強さを発揮して、同一カード3連敗を阻止した岡島。誰よりも強い気持ちで試合に臨む頼れる選手会長が存在感を発揮すれば、低迷する現状をきっと打開できるはずだ。