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完全無欠!読売巨人・菅野が27イニング連続無失点で今季2度目の完封勝ち!

今季2度目の完封で4勝目を挙げ、捕手小林(左)と握手を交わす巨人・菅野=東京ドーム【写真提供:共同通信社】


 読売巨人の菅野智之が11日の中日戦で圧巻の13奪三振での5安打完封劇。連続イニング無失点記録を「27」に伸ばして今季4勝目を挙げた。

 「最後は意地で抑えました」と菅野。東京ドームの実数発表以降最多の4万6855人のファンが訪れた試合。初回に先頭の大島洋平にヒットを許したものの、続く京田陽太をライトフライに打ち取ると、右翼手・亀井善行の素早い返球で一塁走者の大島が帰塁できずに併殺。これでリズムに乗った菅野は、2回1死から4回2死まで7者連続三振を奪うなど圧巻のピッチングを披露しながらゼロ行進。7回に無死2、3塁の大ピンチを迎えたが、「絶対完封しかないと思っていましたし、1点取られたら意味がないので、あそこも意地を出しました」とギアを上げてビシエドをショートフライに仕留めた後、福田永将、藤井淳志を連続三振に切って取り、マウンド上で雄叫びを上げた。さらに9回も大島に3塁打を浴びたが、後続を抑えて今季2度目の完封を完成させた。

 試合後は「最高の気分ですし、もっともっと最後までマウンドに立ちたいなと思います」とファンの歓声を浴びながら、「あまり三振を取るピッチャーではないので、いつもよりは多いなという気はしましたけど、途中から疲れてくると思ったので、打たせて取りました」と13奪三振には余裕のコメント。自らのピッチングに対する絶対的な自信を見せた。

 開幕当初は苦しんだ時期もあったが「あの時期は無駄ではなく、あの時期があったからこそ今の自分がいる」と、そこから自身4連勝での今季4勝目。2016年3月から4月に記録した自己記録30イニング無失点にも残り3イニング。完全無欠の姿を取り戻したエースは、「チームもいい状態なので、このまま首位の広島をとらえて、何とか優勝できるようにがんばります」と高らかに宣言した。