４回、本塁打を放ち、ベンチで祝福されるソフトバンク・内川＝ＺＯＺＯマリン【写真提供:共同通信社】

　福岡ソフトバンクの内川聖一が2日連続の今季2号アーチ。通算2000安打へも弾みをつける一発でナインから“サイレント・トリートメント”を仕掛けられた。

　2回の第1打席でセンター前ヒット。1打席目にヒットが出たことが2打席目に繋がった」と内川。続く4回無死で迎えた第2打席で、千葉ロッテの先発・石川の高めに入ったストレートを捉え、2試合連発となる2号アーチ。「開幕してからチームメイトを始め、謝ってばっかりだったので5月には何とかしたいという思いがあった。どうにかしたいという思いで必死にバットを振りました」と打席を振り返った。

　不振に喘いでいた4番の一発を、ナインは「サイレント・トリートメント」で祝福。ベンチに戻ってきた内川を最初は“完全無視”した後、一呼吸おいてからベンチの端の方に座った内川にハイタッチの嵐。「ちょっと寂しい思いを瞬間した瞬間にっみんなが寄ってきてくれた。みんなにこれだけ心配かけていたんだなと申し訳ない気持ちになった」と内川。お立ち台では「たぶん川島慶三の仕業だと思います」と言いながら苦笑いを浮かべた。

　この日の2安打で2000安打まで残り4本。「自分の中では意識をしてないつもりでスタートしたんですけど、周りの方の反応とか、取材の多さであったりとか、過剰に意識した部分はあった。早く2000安打を達成して、チームの日本一に向かって純粋に打席に立てるようにしたい」と改めて背筋を伸ばした。