７回西武１死一、三塁、浅村が中越えに３ランを放つ＝メットライフドーム【写真提供:共同通信社】

　埼玉西武の浅村栄斗が28日の東北楽天戦で4安打4打点の大活躍でチームを勝利に導いた。

　開幕から「3番・セカンド」でスタメン出場を続ける浅村。試合開始前の時点で、打率は3割を切っていたが、21試合でノーヒットは4試合のみと安定したバッティングを見せていた。そしてこの日は一気に大爆発。1回無死3塁の場面で迎えた第1打席で「1、2番がいい形で繋いでくれたので、自分はランナーを返すだけ」と、インコースのストレートを詰まりながらもセンターへしぶとく弾き返すタイムリー。このヒットで火の付いた浅村は、第2、第3打席でもセンターへヒットを放って今季4度目の猛打賞を記録した。

　トドメは、7回の第4打席。1死１、3塁の場面で内角のストレートをフルスイングすると、バックスクリーン直撃の6号3ラン。「犠牲フライでもいいからと、楽な気持ちで打席に入れた」と振り返った一発で、東北楽天のエース・則本昂大をマウンドから引きずり下ろした。

　試合は、8回に3点を返されるも7得点を守り抜いて勝利。チームはメットライフドームで開幕から10連勝となり、試合後には「とにかく勝ちたいという気持ちが、今まで以上強い」と胸を張った。ここ6試合で打率.480、打点12、本塁打3とさらに調子が上がっている浅村。キャプテンとしてもチームをけん引する彼が、首位を走るチームをさらに盛りたてる。