サイクル安打を達成し、ファンの声援に応えるソフトバンク・柳田＝札幌ドーム【写真提供:共同通信社】

　福岡ソフトバンク・柳田悠岐が、21日の北海道日本ハム戦で史上65人目となるサイクル安打を達成した。

　前日こそノーヒットだったものの、ここ6試合で3本塁打と徐々に本来の当たりが出てきていた柳田。この日も初回から持ち前のフルスイングが炸裂した。2死ランナーなしで打席に立つと、2ボールからのインコース低めのチェンジアップを捉えて、第4号ソロをライトスタンドへ叩き込んだ。

　これで勢いの乗った柳田は、4回にセンター前ヒット、5回にセンターへのタイムリーツーベースを放ち、サイクル安打にリーチをかけた。6回の第4打席ではタイムリーヒットを放つも記録はお預け。そして迎えた8回の第5打席。2死1塁の場面で、2ボール2ストライクと追い込まれながら、5球目の外角に甘く入ったボールをフルスイング。ボールは右中間を深々と破ると、柳田はサードベースへ全力疾走。最後は中継のボールがスライディングをした柳田の背中に当たり、記録は3塁打。2016年に阪神の福留孝介が達成して以来のサイクル安打を記録した。

　　チームも柳田の大爆発で、10対0と大勝。ヒーローインタビューでは、「自分のスイングをすることだけを考えたので、たまたまです」と、8回の3塁打の場面を振り返った。この日の勝利でチームの連敗はストップ。「今日は今日、明日は明日なんで、また、頑張ります」と、すでに明日の試合へ切り替える姿はとても頼もしかった。