２勝目を挙げ、ウイニングボールを手に引き揚げるロッテ・石川＝ＺＯＺＯマリン【写真提供:共同通信社】

　千葉ロッテの石川歩が、7回途中3安打8奪三振1失点の好投で今季2勝目。64年ぶりの開幕9連勝を狙った埼玉西武の勢いを見事に止めて見せた。

　立ち上がりは決して良くなかった。1回に1安打1四球のピンチを背負い、2回には四球の後にメヒアにタイムリー2塁打を許して先制点を献上した。だが、「雅さん（小林雅英コーチ）にもっと腕しっかりふっていけって言われたので、それを実践できたかなと思います」と石川。そこから立ち直り、3回以降は1安打のみ。「相手の十亀さんもすごくいいピッチャーなので我慢強く投げようと思っていた。すごい苦しかったんですけど、一人一人丁寧に投げた結果が良かったのかなと思います」と試合を振り返った。

　これで埼玉西武戦は、プロ通算10勝3敗の“レオキラー”ぶり。7回1失点で勝ち投手となった前回登板に続いて自身開幕2連勝となった。この日のピッチングに、井口資仁監督は「ちょっと真っ直ぐが走ってなかったんですが、うまくかわしながらゲームを作ってくれた」と評価。昨季は不振に喘いで3勝11敗に終わった石川だが、埼玉西武の勢いを止めたことで、多くのファンが今季の完全復活を確信した。