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侍ジャパン

侍ジャパンU23代表が快進撃の4連勝。オープニングラウンド全勝突破をかけ、オーストラリアと対戦へ

第1回WBSC U-23ベースボールワールドカップ、オープニングラウンド・オーストリア戦がエル・エスタディオ・マデロ球場で行われ、侍ジャパンU-23代表が16-0で5回コールド勝ちを収め、スーパーラウンド進出を決めた。

侍ジャパンU-23代表は初回、二死一、二塁から山下幸輝(DeNA)が右中間真っ二つの2点適時二塁打を放ち先制に成功。続く三好匠(楽天)も上手く右前に運び、いきなり3点のリードを奪った。
さらに3回、四球で出塁した先頭の植田海(阪神)が盗塁で二塁に進むと、安打でチャンスを拡大した乙坂智(DeNA)も盗塁成功。オーストリアの先発投手のA・ランバウアーにはクイックが無く、投球のほとんどがカーブ、スライダー系の変化球。その隙を逃さず植田も乙坂も初球で難なく盗塁を決めた。足攻めで無死二、三塁のチャンスを作ると全試合で打点を挙げている4番・真砂勇介(ソフトバンク)が2点適時打を放ってリードを5点に広げると、初回に右中間へ先制の2点適時二塁打を放った山下が今度は左中間へ適時三塁打。3回途中で相手先発をノックアウトし、その後も代わったA.ブレヤーの制球難に付け込み柿沼友哉(ロッテ)の押し出し死球、山崎晃大朗(ヤクルト)の2点適時打などで加点し早くも2ケタ10点目を奪った。
続く4回にも先頭・山下の安打から始まった攻撃で侍ジャパンU-23代表打線の勢いは止まらない。武田、植田の連続適時打などで得点を重ね、さらに一死満塁から真砂が飛距離十分の犠牲フライを打ち上げ5回でのコールドゲーム成立の条件となる15点目を奪う。この後さらに相手のバッテリーミスで1点を加え、2イニング続けて打者一巡の猛攻でオーストリアを突き放した。
投げては、序盤3回を2安打無失点に抑えていた先発・勝野昌慶(三菱重工名古屋)が4回になるとストレートの力強さ、変化球の制度が増し、更なる好投を予感させたが大量16点差がついたこともありここでお役御免。5回のマウンドには左腕・塹江敦哉(広島)が上がった。初戦のニカラグア戦で制球面にやや不安を残していたが、この日は2つの三振を奪い3人でピシャリ。投打がかみ合い大勝した。

試合後、斎藤監督も「今日はうちの野球がしっかりできた。0点に抑えたことは良かった。打者も、遅い球を打つのは難しいことだが、二巡目以降引きつけてセンター方向に徹底してできたことが良かった。明日のオーストラリアにも勝って、このまま全勝でスーパーラウンドに行きたい。」とスーパーラウンドに向けて手ごたえを感じた様子。

快勝に試合後笑顔を見せる斎藤監督

快勝に試合後笑顔を見せる斎藤監督

写真提供=Getty Images

この勝利でオープニングラウンド2位以上が確定し、スーパーラウンド進出が決定。次戦はともに4勝0敗で並ぶオーストラリアとの直接対決。初代王者へ向けて無敗で1位通過を決めたい。