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高校野球

彦根東が最終回に劇的サヨナラ勝利で波佐見を下す!【第99回全国高校野球選手権大会第1日】

彦根東―波佐見  彦根東―波佐見 9回裏、岩本のサヨナラ打で生還し、ガッツポーズする彦根東の二走原晟=甲子園【写真提供=共同通信社】

第99回甲子園大会の開幕戦は、波佐見対彦根東の公立校対決。波佐見の先発は隅田 知一郎(3年)、彦根東は増居 翔太(2年)。両チーム背番号10の投手がマウンドに上がった。

試合は序盤から動いていく。2回表の波佐見の攻撃、先頭4番の内野 裕太(2年)のライナー性の打球は右中間スタンドへの本塁打に。主砲の一発で波佐見が1点を先取するも、その裏の彦根東はヒット2本と四球で満塁とし、9番太田 剛志(3年)がライトへの犠牲フライを放ち同点に追いつく。

3回表には波佐見が1番村川 大介(3年)の適時打で勝ち越すも、またしてもその裏、彦根東が二死から一、三塁のチャンスを作り、6番の吉本 孝祐(3年)がレフトスタンドへの3ラン本塁打を放ち逆転に成功した。

2対4で試合は推移していくも、6回表に波佐見は主将・浜田 倫(3年)の適時打で1点差に迫ると、さらに7回表の攻撃。9番・中島 蕉陽(3年)、1番・村川大の連打などで二死満塁とし、迎えたのは初回に本塁打を放った4番・内野。今度は一二塁間を破る右前打で2人が生還し、波佐見が逆転に成功した。

波佐見1点リードで迎え9回裏、彦根東の攻撃。9回を投げ切った先頭8番・増居の打席に、代打は主将・背番号1の松井 拓真(3年)。2球目内角の球を詰まりながらも中前へ運び出塁。9番・太田は犠打、1番・原 晟也(3年)がヒットで一、三塁となり、2番・朝日 晴人(2年)の三ゴロの間に三塁走者が生還し土壇場で同点に。

ここで波佐見は投手隅田から、背番号1の村川 竜也(3年)にスイッチ。しかし3番高村 真湖人(3年)を歩かせ、二死一、二塁で4番の岩本 道徳(3年)が初球を叩いて右前打で彦根東がサヨナラ勝利。

シーソーゲームを制した彦根東は、代打で登場した主将・松井の中前打が最終回の勢いを作った。波佐見は、3打点を挙げた4番・内野を中心とした粘りの攻撃で、中盤には逆転に成功するも、あと一歩のところで崩れてしまった。