- プロ野球
2025.11.11 18:00
レジェンドOBが選ぶ「JERAセ・リーグAWARD」の年間大賞は“満場一致”で阪神・佐藤輝明に決定!特別賞は阪神・及川雅貴!

セントラル・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」の年間大賞を決める公開選考会が11月10日に実施され、4番としてリーグ優勝に貢献した佐藤輝明(阪神)が選出された
■第8回セ・リーグ公式配信番組『JERAセ・リーグ レジェンドLIVE2025』はこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=MYSVDaR6-C0
■「月間 JERA セ・リーグ AWARD」はこちら
https://cl-award.jp/
■最終候補6選手は?
2023年に新設されたセ・リーグ公式表彰「月間JERAセ・リーグAWARD」。JERAセ・リーグ公式戦全375試合(セ・パ交流戦を除く)において、公式記録員が勝利に最も貢献した選手を試合毎にノミネート。月間単位でチーム別に集計を行い、最多回数の選手をチーム代表選手として各球団1名ずつの計6選手を選出する。そして月1回開催のセ・リーグ公式配信番組「JERAセ・リーグ レジェンドLIVE」にて公開選考会を実施し、高橋由伸氏(巨人)、鳥谷敬氏(阪神)、佐々木主浩氏(DeNA)、前田智徳氏(広島)、宮本慎也氏(ヤクルト)、川上憲伸氏(中日)の各球団のレジェンドOBたちが、独自かつ総合的な視点で議論・投票を行い、月間大賞選手1名を選出する。
今季の「月間JERAセ・リーグAWARD」は、3・4月度は山﨑伊織(巨人)、5月は森下翔太(阪神)、6・7月度はJ.ボスラー(中日)、8月度は佐藤輝明(阪神)、9・10月は筒香嘉智(DeNA)が選出されてきた。そしてシーズンを通して最も活躍した選手に贈る「年間大賞」では、球団毎にノミネート回数が多い選手が1人ずつ、最終候補選手としてピックアップされた。
今年のレギュラーシーズンの順位順に、40本塁打&100打点達成で4番としてリーグ優勝に貢献した阪神・佐藤輝明(ノミネート14回)、抜群の安定感と気迫のこもった投球でエースとして大車輪の活躍を見せたDeNA・東克樹(ノミネート10回)、開幕から圧巻の投球を繰り広げてチーム唯一の2ケタ勝利をマークした巨人・山﨑伊織(ノミネート6回)、シーズン後半に輝きを取り戻してリーグ2位の投球イニングをマークした中日・髙橋宏斗(ノミネート8回)、勝負強い打撃で夏場に爆発した広島・E.モンテロ(ノミネート6回)、チームトップの67打点を挙げるなど安定した成績を残したヤクルト・J.オスナ(ノミネート7回)が「チーム代表」に選ばれた。
この最終候補の6選手に対して、各球団のレジェンドOB陣から称賛の言葉が送られた。阪神・佐藤に対しては「今まではいい時と悪い時の波があったんですけど、今年は1年間、波がなかった。守備の方もかなり安定して貢献度が高かった。盗塁も10個。本当に素晴らしいシーズンだった」(鳥谷氏)、DeNA・東には「過去2年間で年間大賞を獲りましたけど、今年も1年間、しっかりとローテーションを守った。彼の安定感は素晴らしかった」(佐々木氏)、巨人・山﨑には「菅野が抜けて戸郷が不調の中で本当によくチームを引っ張った」(高橋氏)、中日・髙橋には「前半は苦労しましたけど、夏以降はコントロールを安定させて長いイニングを投げられるようになった」(川上氏)、広島・モンテロには「開幕直後に怪我をしましたけど、復帰してから勝負強さを発揮して頑張ってくれた」(前田氏)、ヤクルト・オスナには「常に一生懸命、全力プレーの彼のスタイルが大好き。成績だけじゃなくて試合に出続けてくれたことも評価したい」(宮本氏)と語った。
その後、OB陣が意見を交わし合った。そして迎えた投票では、6人全員が「佐藤輝明」の札を上げ、満場一致の形で「年間大賞」が決定した。

【写真提供:共同通信社】
■番組コメント欄には「そらそうよ」
文句なしの年間大賞に選出された佐藤。大卒5年目の今季、4月中旬から4番に座り、5月に月間打率.323、6月には月間8本塁打を放つと、夏場以降も勝負強いバッティングで快音を響かせてファンに多くの歓喜を届けた。最終的にシーズン139試合に出場して、打率.277、40本塁打、102打点、10盗塁で本塁打王&打点王の2冠に輝いた。
最終投票の際にDeNAの東と迷ったというOB陣もいたが、「やっぱりノミネート回数(14回)も大事ですし、数字(40本塁打、10打点)ももちろん申し分ない。この1年間のイメージが強かった」(高橋氏)、「東と迷いましたけど、これはしょうがない」(佐々木氏)、「やっぱり1年間、優勝チームの4番として活躍して、甲子園で、左バッターで40発ですから」(宮本氏)と最終的には、圧倒的な存在感を示した“サトテル”に投票。番組のコメント欄にはファンからの「そらそうよ」の言葉があふれた。
また、年間大賞に先立ってノミネート回数や成績に関わらず、レジェンドOBたちが特別に称えたい人物(選手、監督、コーチ)を推薦して表彰する『JERAセ・リーグAWARD特別賞』の選考会も行われた。候補として石井大智、中野拓夢、及川雅貴(いずれも阪神)、ブライト健太(中日)の4選手の名前が挙げられた末に、「中継ぎとして年間を通していろんな場面で投げた」(鳥谷氏)、「ビハインドの場面でも投げたところから最終的に勝ちパターンに入った」(前田氏)、「今年一番伸びた」(佐々木氏)などの意見が尊重され、中継ぎでリーグ最多の66試合に登板して46ホールド&防御率0.87と抜群の成績を残した及川が特別賞に選出された。

年間を通して配信されたセ・リーグ公式配信番組『JERAセ・リーグ レジェンドLIVE』は、3年目となる今年も計8回に渡って実施され、多くのファンの声も交えながらレジェンドOB陣がざっくばらんなトーク&攻めのトークを展開した。番組のエンディングを迎え、レジェンドOB陣は「このメンバーで楽しく1年間やれて良かった」(佐々木氏)、「観ている方には申し訳ないですけど楽屋が一番面白い」(宮本氏)、「この番組のおかげで他のチームのこともよく知ることができる。勉強になりました」(高橋氏)、「今年もあっという間でしたけど、ありがとうございました」(前田)、「なかなか服装が決まらず、最後の最後までしっくりこなかったんですけど(苦笑)また今後ともよろしくお願いします」(川上)、「みなさんの意見聞けて非常に楽しかったです」(鳥谷氏)と笑顔でコメント。再会を誓って今年の最終配信を終えた。