- プロ野球
2025.09.16 10:18
2025年9月15日 プロ野球ダイジェスト ― 各地で飛び出す強打と投手陣の奮闘
球場の熱気が凄まじかった一日。勝負どころで打線がつながり、投手が要所を締める試合が各地で見られた。セ・パ両リーグともに、上位チームがプレーオフ圏や優勝マジック維持への歩みを固めるべく白熱の戦いを展開した。
阪神タイガース 6 ─ 2 中日ドラゴンズ
甲子園で行われた試合では、阪神が初回から佐藤輝明と大山悠輔のタイムリーツーベースで先制。その後、佐藤輝明が3回と5回に2本のツーラン本塁打を含むパンチ力を見せつけ、阪神打線が中日投手陣を突き放した。先発のネルソンは5回3安打1失点と安定感を持ってマウンドを務め、勝利に貢献。中日は先発・松葉が勝ち星を掴めず、打線も要所で沈黙した。
横浜DeNAベイスターズ 3 ─ 0 読売ジャイアンツ
横浜スタジアムではDeNAの左腕・ケイが来日後初の完封勝利を飾る快投。9回11奪三振と巨人打線を完膚なきまでに封じた。打線では6回に石上泰輝の適時二塁打で先制、7回には度会隆輝がソロ本塁打。巨人は先発の田中将大が好投も、あと一本が出ず得点を重ねられなかった。
広島東洋カープ 6 ─ 2 東京ヤクルトスワローズ
マツダスタジアムでの一戦、広島が初回に小園、ファビアン、坂倉の3者連続適時打で4点を奪って試合の流れを掴む。ヤクルトは1点返すも追いつけず。6回にも小園が適時打で追加点を挙げ、広島が逃げ切った。先発の玉村は5回1失点で今季5勝目を手にする。ヤクルトは先発・青柳が試合序盤に苦しみ、高めの球を捉えられてしまった。
東北楽天ゴールデンイーグルス 5 ─ 4 千葉ロッテマリーンズ
楽天では延長12回、廣畑から小郷がソロ本塁打を放って劇的なサヨナラ勝利。投手戦が続いた中盤以降、楽天がじわじわと追い上げ、最終回の一発で試合を決めた。ロッテは序盤にチャンスをつくったが、決定打が出ず。勝利投手は江原、敗れたのは廣畑。
北海道日本ハムファイターズ 12 ─ 5 埼玉西武ライオンズ
日本ハムの打線が爆発。レイエス、浅間、万波らがホームランでスコアを伸ばし、中盤においたリードを拡大。先発・金村は勝ち星を稼ぎ、西武は与座が序盤に捕まり、立て直すことができなかった。大量得点で日本ハムが快勝。
福岡ソフトバンクホークス 5 ─ 0 オリックス・バファローズ
ソフトバンクは先発・大津が6回無失点の好投。打線は3回表に柳町と中村による適時打で先制すると、その後も犠飛や適時打で着実に加点。オリックスは決定機を作るものの最後の一打が出ず、零封負けを喫した。
総括と注目ポイント
この日の戦いで光ったのは、「勝負どころで打線がつながるかどうか」。阪神の佐藤輝明や広島の小園らがその鍵を握り、いずれも序盤で勢いを掴んだ。また、投手陣ではケイ(DeNA)や大津(ソフトバンク)が試合を作る仕事をし、勝利に大きく貢献した。サヨナラ勝ちを収めた楽天も劇的な展開でファンの心を掴んだ。
順位争いや優勝マジックに動きが見えるこの時期、一挙手一投足が重くなる。次戦以降、それぞれのチームがどう調整してくるかに注目したい。