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2022.10.04 19:18
毎回安打で毎回得点!慶大が先発全員の24安打で大量20得点を奪って東大に圧勝!【10/4 秋季東京六大学野球 東京大学vs慶應義塾大学】
10月4日、東京六大学野球秋季リーグの雨天順延となっていた第2週3日目が行われ、第1試合では慶大が20対2で東大に圧勝。今カード2勝1敗で勝ち点を獲得した。
9月17日の1回戦で東大が4対3で2季ぶりの勝利を掴み、3日連続の雨天中止の後の9月21日の2回戦では慶大が9対1で完勝。迎えたこの日の3回戦、東大は1回戦で6回6安打5四球2失点の粘投で勝ち投手となった井澤駿介(4年・札幌南)が先発するも、慶大打線が初回から猛攻。
1回裏2死から2四死球で1、2塁のチャンスを掴むと、5番・山本晃大(4年・浦和学院)から、6番・古川智也(4年・広島新庄)、7番・宮尾将(4年・慶應)と3者連続タイムリー。さらに2死満塁から2者連続の押し出し四球で、いきなり5点を奪った。
慶大の猛攻はその後も続き、2回裏に3番・廣瀬隆太(3年・慶應)の今季2号となる通算12本目の本塁打を放つと、3回裏には2番・下山悠介(4年・慶應)の犠牲フライの後に、廣瀬が今度はタイムリーを放って序盤で8対0と大量リード。さらに4回、5回と1点ずつを奪うと、6回裏にも2死走者なしからの5連打で4点を追加した。
投げては、今季3度目の東大戦登板となった先発の増居翔太(4年・彦根東)が140キロ台中盤のストレートに切れ味鋭い変化球を交え、6回を2安打8奪三振無失点の好投。7回にリーグ戦デビューとなった3番手・前田晃宏(1年・慶應)が2点を失ったが、その裏に代打・齋藤來音(3年・静岡)の本塁打で1点を奪うと、8回裏には1番・朝日晴人(4年・彦根東)のタイムリーなどで5得点。先発全員安打での毎回得点を達成し、大量20得点を奪った。
敗れた東大は、勝てば2017年の法大戦以来5年ぶりの勝ち点獲得となる試合だったが、先発の井澤が1回2死から崩れて4安打4四死球5失点で降板。2番手以降の投手も失点を重ね、昨秋の早大1回戦(1対23)、明大2回戦(0対22)に続いての大量20点以上の失点を喫して「残念ですね。意気込みはあったんですけど…」と井手峻監督。8回表に2番・阿久津怜生(4年・宇都宮)の犠牲フライと3番・別府洸太朗(3年・東筑)のタイムリーで2点を返したが、焼け石に水だった。
■東京大vs慶應義塾大3回戦
東大 000 000 020=2
慶大 512 114 15X=20
【東】●井澤、鈴木太、西山、平田、綱嶋、小髙峯-松岡泰
【慶】○増井、森下、前田晃、渡部淳-宮崎、善波
本塁打:慶大・廣瀬《2回ソロ》、齋藤《7回ソロ》
◎慶應義塾大・堀井哲也監督
「1勝1敗でどちらが勝ち点を取るかの試合なので、お互いエースを立てての総力戦でした。井澤君をどうやって攻略するかというのが一番のポイントだった。初回、2アウトからうまく点が取れたというところで有利に戦えた。今日、元々は我慢の試合、どちらが粘るかという試合になると思っていた。初回から選手が集中力を持ってやってくれて、さらにそれを試合を通して集中力を保てたということだと思います。引き続き目の前の一戦を全力で戦いたい」
◎慶應義塾大・廣瀬隆太(3年・慶應)
「(リーグ記録が26安打だということは)わからなかったです。チームとしては東大と決着がついていなかったので、全員が東大を意識した練習をしてきたので、それがいい結果に繋がった。(自身の本塁打は)打ったのはインコースの真っ直ぐ。」
◎慶應義塾大・前田晃宏(1年・慶應)
「初登板ということで少し緊張もあり、少し浮き足立ってしまった部分があった。大量得点にも守ってもらって、2失点という厳しい結果でしたけど、次に繋がる登板だったかなと思います。調子は悪くなかった。自分の球が通用しなかった部分と通用した部分があった。今後、投げながら成長していきたい」
◎東京大・井手峻監督
「残念ですね。意気込みはあったんですけど…。(先発の井澤は)フォアボールですね。乱れる時に急に乱れる。コントロールですね。(状態は)普通だったと思う。しっかり休んでというのとは違うと思いますが、全体のバランスで抑えてもらいたかった」
◎東京大・松岡泰希(4年・東京都市大付)
「初回から大量失点して、応援してくれた方や関係者の方に本当に申し訳ない。期待してくれていたと思うんですけど、こういう試合になってしまって、責任を感じています。本当に勝ちたければ、やるところをしっかりとやらないといけない」