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2022.04.10 19:50
慶大が初回7得点から計15安打16得点の猛攻撃!東大を寄せ付けずに2連勝スタート!【4/10 春季東京六大学野球 慶應義塾大学vs東京大学】
4月10日、東京六大学野球春季リーグの第1週2日目が行われ、第2試合では慶大が16対2で東大に大勝逆転勝ちし、開幕2連勝スタートを決めた。
前日の1回戦は東大が6回まで4対3と1点リードも慶大が11対4で逆転勝ち。「昨日は初戦の硬さがあったが、今日はリラックスした中で戦える」と慶大・堀井哲也監督。その言葉通り、迎えた2回戦は初回から慶大打線が爆発することになった。
プレイボール直後の1回表、先頭の1番・萩尾匡也(4年・文徳)のヒットを皮切りに無死満塁とすると、4番・下山悠介(4年・慶應)の押し出し四球の後、5番・山本晃大(4年・浦和学院)がレフトへ走者一掃のタイムリー二塁打を放って3点を追加。さらに無死一、三塁から7番・朝日晴人(4年・彦根東)の2点タイムリー三塁打で6対0。ここで東大の先発・西山慧(4年・土浦一)が降板したが、8番・善波力(3年・慶應)が犠牲フライで7点目。前日は終盤7回に7点を奪った慶大打線だったが、この日は初回から爆発した。
さらに4回表にも3番・廣瀬隆太(3年・慶應)のタイムリーや7番・朝日のこの日2本目のタイムリーなど、4安打を集めて計4点を加点。4回を終えて早くも2ケタ得点に乗せ、11対1と大きく試合をリードした。
慶大打線はその後も攻撃の手を緩めず、6回表には、山本がライトスタンドへ自身リーグ戦初本塁打となるソロアーチを叩き込んで12点目。さらに8回表には1番・萩尾と代打・本間颯太朗(2年・慶應)で4点を追加。山本、朝日がともに3安打4打点をマークし、チームとしては最終的に計15安打で16得点を奪った。
慶大は投手陣も好投。先発マウンドに上った増居翔太(4年・彦根東)は、1回裏に味方のタイムリーエラーで1点を失ったが、2回から6回までは無安打ピッチング。6回を投げて「フォアボールが多すぎたのが反省」と5与四球も、1安打1失点で、自身リーグ戦通算8勝目(1敗)をマーク。「いいスタートが切れたと思います」と堀井監督。昨年の春夏連覇の王者として、堂々の2連勝で勝ち点を獲得した。
敗れた東大は、先発の西山が1アウトも取れないまま降板。打線は1回裏に相手のミスで1点、7回裏に1番・阿久津怜生(4年・宇都宮)の犠牲フライで1点も、計3安打では2点を返すのが精一杯。それでも多くの投手に経験を積ませ、井手峻監督は「もう1回、ピッチャーを立て直して頑張ります」と前を向いた。
■慶應義塾大vs東京大2回戦
慶大 700 401 040=16
東大 100 000 100=2
【慶】○増居、中村公、森下、外丸-善波、宮崎
【東】●西山、小髙峯、古賀、齊藤、鈴木健-松岡泰
本塁打:慶大・山本(6回ソロ)
◎慶應義塾大・堀井哲也監督
「初回に7点が入ったことで試合を優位に進められたことと、(先発の)増居が粘って相手打線を抑えてくれたこと。この2点が良かった。初回の山本のタイムリーは大きかった。増居は四球が多かったが、本人も出したくて出している訳じゃないですし、次はしっかりと放ってくれると思います。(2連勝で)いいスタートが切れたと思います。次に向けてしっかりとチームを仕上げていきたい」
◎慶應義塾大・山本晃大(4年・浦和学院)
「(本塁打は)インコース真っ直ぐで、ちょっと詰まったかなと思いましたけど、入ってくれて良かったです。今までなかなか出場することがなかったですけど、1年生の時から全員で戦う気持ちを持って開幕を迎えて、立場が変わった今年も今までと同じ気持ちで開幕を迎えられたことがいい結果に繋がったと思います」
◎慶應義塾大・増居翔太(4年・彦根東)
「フォアボールが多すぎたのが反省です。リズムも悪くて守備陣も守りにくかったと思いますけど、何とか1点に抑えられたのは良かった。(被安打1は)コントロールが悪くて相手バッターも絞り切れなかったのかなと思います。次は無駄なフォアボールをなくして、まずはしっかり制球できるようにしていきたい」
◎東京大・井手峻監督
「もう1回、ピッチャーを立て直して頑張ります。(開幕2試合で)ピッチャーは全部使った。良かった投手も悪かった投手もいるし、若いから1日1日成長する。もう1回、編成し直して次に向かいたい。我々の最初の目標である投手を中心とした守りの野球をして、他校と互角であろう機動力を活かした戦いをしたい」
◎東京大・松岡泰希(4年・東京都市大付)
「2試合を通して、惜しいところ、良いところもあった。もう1回練習します。バッティングでは甘い球を逃さずに打つこと、ピッチャーならどれか1球種でもしっかりとストライクを取れるようにするという、基本に忠実な野球をできるようにしていきたい」