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【輝きを放つ注目の男たち!マイナビオールスターゲーム2021】田中将大、8年ぶりの夢舞台!震災10年目の東北の地で「ワクワクするような」ピッチングを披露する!

 8年ぶりに戻ってくる。32歳、再び東北楽天のユニフォームに身を包んだ田中将大が、監督推薦によって自身通算7度目のオールスター選出。2013年日本一の熱投&感動を、オールスターの舞台で再現する。

【写真提供:共同通信社】

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 伝説の大エースだ。1988年11月1日生まれ、兵庫県伊丹市出身。駒大苫小牧高2年夏に全国制覇。3年夏は決勝戦で早稲田実高と対戦し、延長引き分け再試合の激戦を繰り広げた。そして2006年のドラフト会議で、4球団競合の末に東北楽天に入団。

 野村克也監督の下、プロ1年目から先発ローテーションに指名され、同年のオールスターに高卒新人では1999年の松坂大輔以来となるファン投票選出。シーズンでも4完投1完封を含む2ケタ11勝(7敗、防御率3.82)をマークした。その後、順調に力を伸ばし、5年目の2011年には19勝&防御率1.27で最多勝、最優秀防御率のタイトルを獲得して沢村賞も受賞。

 そして迎えた2013年、開幕から圧倒的なピッチングで勝利を重ね、プロ野球記録を次々と更新しながら、最終的に24勝0敗1セーブ、防御率1.27という異次元の成績を収め、チームを球団初のリーグ優勝&日本一に導いた。

 翌2014年からはメジャー・ヤンキースに移籍し、6年連続2ケタ勝利の活躍を披露。MLB通算7年で78勝46敗、防御率3.74の成績を残した。

 そしてFA権を獲得した昨オフに日本球界へ電撃復帰。怪我で出遅れたが、4月17日の北海道日本ハム戦で日本復帰後初マウンド、同24日の埼玉西武戦で日本球界復帰後初勝利を挙げた。7月12日の時点で12試合に先発して3勝5敗、防御率3.00という成績でオールスターのファン投票では先発投手部門で2位。監督推薦で自身8年ぶりの出場が決まった。

 2021年は、東日本大震災から10年が経つ節目の年。「楽天イーグルスの本拠地でもある楽天生命パーク宮城で試合がありますし、そのタイミングで監督選抜により工藤監督に選んでいただけて、とても嬉しいです」と田中。8年ぶりの出場に「ちょっと時の流れを感じるとは思いますね。話したことのない選手がほとんどだと思うので、いろいろコミュニケーションを取りながら、アンテナを張り巡らせて、自分に活かせることがあったら活かして取り入れてやっていきたいなと思います」と話すとともに、「ファンの方がワクワクするような、見入ってくださるようなパフォーマンスを出すことができればいいと思います」と宣言した。

 舞台は整っている。過去のオールスターでは敢闘賞1度(2013年第1戦)。震災10年目、コロナ禍の日本、東北の地で、自身初のMVP受賞を期待したい。